Subscribed Weekly
Introducing a new metric, PPBS, in the latest Subscription Economy Index
最新のサブスクリプション・エコノミー・インデックスに新指標『製品ポートフォリオバランススコア』紹介
Zuora創業者兼CEO Tienのブログの抄訳をお届けします!

2025年版のサブスクリプション・エコノミー・インデックス(SEI)レポートが公開されました。このレポートは、変化し続けるマネタイズの状況の中で、ファイナンス、プロダクト、収益リーダーに新たなインサイトを提供しています。ダウンロードはこちら。
SEIは毎年、リカーリング(継続課金)成長の未来を形作る企業や顧客行動をデータに基づいてスナップショットで示しています。しかし、今年のレポートでは新しい指標が導入されました。これは、あなたのプロダクト戦略の考え方を変えるものになるでしょう。
新指標「PPBS(製品ポートフォリオ・バランス・スコア)」とは?
このスコアは、あなたの製品提供の規模と、それらが実際にどれだけ頻繁に販売・利用されているかのバランスを計算します。言い換えれば、「あなたのプロダクトカタログが本当に役立っているか」を把握できる指標です。
この指標が重要な理由は、分析の結果、PPBSが高いほどARPA(アカウントあたり平均収益)が高くなる、という明確な関連性が見られたからです。過去4年間でポートフォリオのバランスを改善した企業は、PPBSが118%向上し、その改善は顧客維持率の向上や顧客ごとの収益増加と直接相関していました。
正確な計算式はSEIレポートをご覧いただくとして、ここでの大きなポイントは「プロダクトカタログは単に拡大するだけでなく、最適化すべきものとして扱うべき時が来た」ということです。
例え話で説明すると…
ビュッフェを想像してください。地元の小さなビュッフェには6品しかありません。どれも好みに合わなければ、空腹のまま帰ることになります。一方、ラスベガスの巨大ビュッフェには50品ありますが、ほとんどが手つかずで廃棄されてしまいます。
あなたのプロダクトカタログはどうでしょうか?提供が少なすぎますか?多すぎますか?それとも、顧客が本当に買いたいものに基づいて適切なバランスになっていますか?
これこそがPPBSが測定するものです。
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一度きりしか使われないSKU(品目コード)を営業チームが作るのを防ぐ
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ファイナンス部門が例外処理を減らし、収益認識を加速できる
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プロダクト部門がどの製品が価値を生み出しているかを把握できる
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CFOやCAOが成長をデータに基づいて管理できる
ハイブリッドな収益化へのシフト
多くの企業が意図的かどうかに関わらず、バランス重視へとシフトしています。サブスクリプションと従量課金、一回限りの課金やバンドル提供など、ハイブリッドなマネタイズが拡大中です。成功している企業は、単に製品数を増やすのではなく、よりスマートに最適化しています。
PPBSは、ファイナンスリーダーにとって、測定可能かつ実行可能な価格戦略を語る新たな視点を与えます。カタログを縮小するという話ではなく、成長を促すものに提供を合わせ、そうでないものを削るという考え方です。
まとめ
要するに、PPBSスコアが高いほどARPAも高くなるというわけです。
原文は、こちらのリンクよりご参照ください。